こんにちは、RiKaです。
ウクライナ情勢や3月のCPI発表でさらなるインフレの加速、来週のFOMC。
リスクの高い情報が多く、株式相場がネガティブな反応をしています。
一つ好転の材料が提案されてもまだ気持ちとしては、簡単にリスクオン!だとは思えないかもしれません。
昨晩は、停戦協議に兆し?なんてところでプレマがあがりました。
しかし、結局相場は残念ながら下落で終わってしまいましたね。
そんな、2月から3月にかけて少しずつ出される情報に気持ちが右往左往されるところを、
いったん整理して、「金」に投資しておこうという結論に至ったため、そのことを後学のためにも記しておこうと思います。
あくまでも、投資について考える記事として書いています。
ウクライナ情勢で苦しまれるすべての方々に平穏が一刻も早く訪れることを心から願っています。
前回の記事はこちら。
原油との相関
原油と金は、コモディティと呼ばれるものです。
コモディティは、いつの時代も重要視される代替可能な経済的価値またはサービスのことです。
もちろん今注目されている原油は、ウクライナやロシアのエネルギーの供給が難しくなることから上昇しています。
共通点と相違点から相関を見ていきます。
まず共通点は、原油が上昇するときに金も一緒に上昇するという点は、上のグラフから読み取ることができると思います。
相違点は、原油は、急落が激しく、金のほうが傾斜が穏やかであるというところ。
原油を先行指数としてとらえると、金が遅行指数のように見えます。
イランイラク戦争でいえば、原発への空爆、イラクの石油輸出不可、石油基地攻撃、油田攻撃など、今のウクライナ情勢でも重なって見えるところがあります。
今回のウクライナ情勢は、経済制裁的な意味でもエネルギーセクターへの冷戦は長期化しそうです。
インフレ×利上げ
2001年で起きた同時多発テロから、原油と金は高騰していきます。
2000年代初頭のITバブル崩壊、
そして2004年から原油価格が上昇し、2008年には、147.27という高値を付けました。
戦争を継続していく中で原油価格の高騰は避けられない問題です。
共通点は、原油上昇時には、金も上昇する点は、イラン・イラク戦争時と同じです。
相違点は、リーマンショックのあった2008年頃です。
この頃、原油高と同時にインフレが加速しました。
それは、2001年に起きた同時多発テロが根本的な原因です。
インフレに合わせて、もちろん政策金利が上昇します。(次の目次で解説)
その中でサブプライムローン問題が発生して、リーマンショックが起こります。
そのショックで一気に原油は、急落しました。
その反面、金は高騰を続けました。この金が、イランイラク戦争の時よりも上昇している背景には、
金ETFが2004年に登場しているからだと思います。
一般的に金を買いやすくなったことにより資金が調達しやすくなって、
そのため、買いやすくなっているという点も相違点です。
インフレと利上げの局面であっても金が強かったという点が、私が金を選んだ理由です。
金利との相関
現在、利上げのことについて多くの投資家さんたちが心配していると思います。
次のFOMCで0.25%の利上げをするのではないか…。
そういう中で私はよく分からない不安に思っていました。
実は、先ほど述べた原油価格が高騰した2004年からリーマンショックまで。
2004年から2007年末までは、1%~5.25%の政策金利の上昇がありました。
つまり3年間で4.25%の利上げをしたんですね。
2004年から2007年までの金の上昇を見てみると、政策金利の影響(リーマンショックなどの影響も含む)は、原油に比べると比較的少ないのではないかと判断しました。
また、原油や政策金利の動向を見て、投資判断ができる点でもしばらく保持する予定です。
キャッシュの行き先
いま、下落局面にあって、世界的にキャッシュポジションを多く持っている個人投資が多いのではないかと思っています。
機関投資家も積極的な買いというよりは、ウクライナ戦争後に一気に買い場として動かなかった点を考えると。
おそらく全体的に、もう少し下がるのでは?やっぱりポジションを外しておこうかな?という状態にあると考えています。
そうなるとその手元のキャッシュは、どこで保管しておくのがいいのかという点になります。
私も預金でいいのかな?と思いましたが、
現時点での日本の経済の様子や米国での利上げ局面で日本が利上げができない状況であること。
米国は利上げをしていかなければならないところから円安は加速していくと考えています。
円安が加速するということは、ドルとして保管しておいた方が、日本のインフレにも対応できると考えます。
そこで、日本の金ではなく、米国のGDXの方にドル替えして投資する形を取ろうと決意しました。
利上げ時の金は売りでは?という情報もあって悩んだのですが、
これまでの歴史から利上げ中も金が値上がりしてきたことを考えると、利上げ中は保持でいいのかなと思っています。
米国のインフレ対応は時間のかかる問題です。
日本はさらに利上げができない局面であって、インフレを圧力にさらされる二重苦で、
岸田政権がどのような舵を取るか、なかなかに不安な情勢です。
ロシアが日本に…。なんてこともリスクとしてあるような状況です。
その中で投資について考えていくことの難しさについて、すごく考えさせられました。
また、戦争は本当に百害あって一利なしだなと思います。
元々は半導体やグロース株への投資が楽しいと思っていたのですが、しばらくはそちらはお休みして、
相場環境が落ち着いてから買いに入っていきたいと思います。
チャート形状(カップウィズハンドル)のような形
カップウィズハンドルと呼ばれる形状があります。
期待が外れて大きく売られる局面があり、
売られすぎてるからとレンジでヨコヨコで買う相場があり、
新しい期待や好材料とともに買い圧力が強くなってカップを形成し、
底値で買った人たちが、利確したり、最初に高値掴みした人がヤレヤレと思って売って、
軽く下げ、再度上昇してカップのハンドルを形成していくというものです。
Youtuberのバフェット太郎さんが、動画でも取り上げられていますね。
私の見ているのは、長期視点で規模が大きすぎかもしれませんが、
この超長期的な形(10年規模)でカップウィズハンドルのような投資家心理的な動きがみられているかなと感じています。
長期で見た場合には絶対的なカップウィズハンドルの形ではないかもしれませんが、
利上げが完了するまでの2,3年?つみたてNISAとSPYDやVYMの買い増しを少しずつしながら、
このチャート形状も楽しみたいと思います。
おわりに
RiKaが購入した理由は、
・インフレにも利上げ中にも金が強いから
・原油相場よりも遅れて金相場が動くから
・チャート形状が素敵だから
・株式投資を落ち着いてするにはまだ読めないリスクが溢れてきそうだから
といったところでしょうか。
あくまでも株式投資は自己責任です。
訪問してここまで読んでくださった方が本当にありがとうございます。
情報がたくさんあふれていますし、読み解き方はたくさんあると思います。
一つの情報に縛られず、自分で考え抜いた方法で資産形成をしていただくようにお願いします。
それでは、
コメント