インフレ、利上げ、有事時の金に投資する~オイルショックと世界同時株安から学ぶ~

①知る

こんにちは、金鉱株投資家RiKaです。

という冗談はさておきまして、

前回の記事、

を書いてから、本当に金でいいのか。

見落としている部分があるのではと考えることが多くありました。

色々な視点で考察をしていこうと思います。

今日はその視点から金鉱以外にも使える情報や他を考えるきっかけにしていただければと思い、

情報をまとめていきます。

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これまでの米国の消費者物価指数

米国の消費者物価指数が、前年同月比7.9%上昇しました。これは、 約40年ぶりの高水準であるといえます。下のチャートをみてください。

米国消費者物価指数前年比 1970~2022年

1970年~1980年頃にチャートが示している時期と同様の伸びを示していることが分かります。

1970年代に起きたオイルショックと同じようなCPIの伸びを見せています。

40年ぶりの高水準を受けて、FRBは、

2022年3月FOMCにて0.25%の利上げに踏み切りました。

これから利上げをしていく局面に入るわけですが、

その時の政策金利上昇値と消費者物価指数の相関を考える必要があると思いますので、

2015年を例に見ていきます。

2015年の政策金利上昇値と消費者物価指数の相関

2015年12月にFOMCが最初の利上げを行います。

楽天証券より米国政策金利チャート

2019年の利下げを行うまで、

9回の利上げがあったことが分かります。

2020年に入ってからはコロナショックのため金利が急激に下がっていることも分かります。

ここでのポイントは、

2015年12月~2018年12月までの期間が利上げ期間だということです。

消費者物価指数2012~2022年

2015年~の消費者物価指数を見てみます。

この時は、消費者物価指数は、ほぼ0に近くを推移していることがわかります。

当時のFOMCは、

家計支出と民間設備投資が増加していることや、低位のインフレ率が継続していたことを背景に、

利上げをすることとしました。

当時のFOMCが「労働市場は今年、顕著な改善を示したと判断でき、物価も2%の目標に中期的に上昇していくと合理的に確信できる」と考えていました。

ここで2015年と比較した場合、現時点の2022年は低位のインフレ率ではなく、歴史的に見ても高位のインフレ率であるという点です。

コロナの回復により少しずつ家計支出が増えてきているという点や2021年に生産拡大していく中でたくさんの企業が民間設備投資を行ってきた点は現在とも似ています。

金と消費者物価指数との相関

金先物と消費者物価指数を並べてみてみましょう。

消費者物価指数
金先物

2015年からの消費者物価指数と金の二つの数値を見てみると、

消費者物価指数が下がると金の価値が下がる、

消費者物価指数が、上がると金の価値が上がるという相関が読み取れます。

金利上昇局面において金への投資に利があるのがわかります。

ここで考えてみたいと思ったことが、現在の金の価格の上昇と消費者物価指数が妥当なのかどうかです。

2021年5月の消費者物価指数が3%時に、金は1900付近を付けています。

消費者物価指数が2021年~2022年にかけて3%から7.9%と約2.6倍上がっているのに対して、

金は2021年5月(1900と見積もり)と比べ、現時点(1921と見積もり)1.01倍となっています。

それでは、果たしてこの前月比7.9%という上昇率に対して、今の金の価格は妥当なのでしょうか。

今後伸びが期待できるのかを考えていきたいと思います。

オイルショック時の消費者物価指数 対 金価格

1970年代消費者物価指数

高インフレ時の消費者物価指数と金の相関は、オイルショック時のほうが似ているかもしれません。

消費者物価指数が3%である1973年の金の価格は、3月で115と見ることができます。

また、消費者物価指数が7.9%となった1974年の金の価格は、3月で167と見ることができます。

ここで、消費者物価指数は、約2.6倍上がったのに対して、金は1.45倍あがったことがわかります。

2021年はまだ、1.01倍だと考えると上がることを想定できそうです。

第一次オイルショック時は、消費者物価指数が、1975年1月時点で最高12.30%まで上昇しています。

この時金は、1975年3月に187までつけて一度下がります。

もし、消費者物価指数が、3%から12.30%まで上昇した場合、金の上昇幅は、1.6倍です。

しかしながら、オイルショック時は、第2次オイルショックでさらに金が急騰します。

第二次オイルショックは、第一次オイルショックの約4倍の600の価格をつけました。

この時はもちろん、原油価格の高騰がありました。

消費者物価指数は、1978年2月にプラス6.4%をつけ、80年3月には14.8%まで上昇しました。

その当時高金利政策をせざるをえなかったFRB議長は、高金利批判を受けて、

辞任せざるをえない事態も起きています。

ボルカー議長はインフレ抑制のために政策金利を20%引き上げるという歴史があったことも極端ではありますが知っておいていいことだと思います。

そういうことを考えると、急激にあがった消費者物価指数に対して、金の価格は決して高いとは言えないのではないかと考えました。

偏った見方かもしれませんがまだあがるのではないかと感じているということです。

ただ、コモディティとしてビットコインが扱われるという側面は念頭においておくことも大事かと思います。

個人的には仮想通貨は、株と同様としてみていますが、1970年代になくて、今あるものが仮想通貨です。

リスクに仮想通貨があることは念頭に置いておきたいと思います。

まとめ

・2015年末からの利上げ局面では、金の価格上昇がみられた

・1970年のオイルショック時も金の価格上昇がみられた

・インフレ抑制まで2年~3年は時間がかかると考えられる

・FRB議長が利上げを急ぐ場合は、さらなる価格高騰が見込まれる

・前月比が今後も上がる場合には、金には投資妙味がある

という点からも、しばらくGDXの保有は続けていこうと考えています。

私のブログは、投資を促す情報ではありません。

投資は自己責任ですので、情報の一助として活用していただければ幸いです。

ここまで長い文章でしたが、少しでも有用になっていれば嬉しい限りです。

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では、今日はこの辺で

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